乱れた歯並びを動かしてきれいに並べる矯正歯科治療には、どうしても時間がかかります。
お口の状態により治療期間は異なりますが、一般的には矯正装置で動かした歯を安定させる期間も含めて、2~3年の歳月が必要になります。実は、歯科医院で説明を受けて、治療期間の長さから歯列矯正を諦めてしまう方も多くいます。
「短期間で歯並びを治したい!」と思われている方は、矯正治療を短期間で完了することができるスピード矯正を受けてみてはいかがでしょうか。
スピード矯正のメリット・デメリット
短期間で矯正ができるという以外にもいくつかメリットがあるスピード矯正ですが、デメリットもあります。メリット・デメリットをしっかり理解し、不安なことがあれば必ず歯科医院で相談をしてから治療をはじめてください。
■メリット
- 治療期間が短い
- 歯の動きがスムーズになるので痛みを抑えられる
- 後戻りが比較的抑えられる
- 抜歯をしないで治療できることがある
■デメリット
- 外科手術が必要になる
- 術後に歯茎が腫れることがある
- 成長期のお子様など、歯並びやお口の状態によっては適用できない場合がある
- 歯を支える骨に悪影響を与える場合がある
どんな矯正治療方法があるの?
コルチコトミー矯正
コルチコトミーとは外科手術で歯を支える一番硬い顎の骨を一部除去し、内側の柔らかい骨に切り込みを入れ、歯の動くスピードを早めてきれいに並べ整える矯正方法で、矯正期間を大幅に短縮できるのが特徴です。この矯正方法は、100年以上の歴史がある治療法で部分的な矯正に応用されてきました。
歯の動きが遅い方や歯茎に問題がある方はこの矯正方法で治療期間を短縮できます。手術自体は約1時間程度で術後の腫れや痛みはありますが、手術当日に帰宅できます。
JETsystem(ジェットシステム)
例えば10代なら平均約1年で終わる画期的な治療法で、20代以降の患者様でも従来の矯正治療より痛みがなく、短期間で治療が可能となります。この治療は、歯列の完成形をしっかりと見据えて、従来の治療方法では4つのステップに分けて進めていたところを、同時に進めることで短期間で歯列矯正治療が完了するスピード矯正です。
摩擦の少ないブラケット(矯正装置)を使用してワイヤーの力を伝えやすくすることで、弱い力でも歯の移動が可能です。歯の移動に適した力加減で矯正するため、痛みが少ない治療法です。
ミニインプラント矯正
前歯を移動させるために強めの力をかけられれば、歯は短い期間で動きます。そのために埋め込むのが小さなインプラント(歯科矯正用アンカースクリュー)です。このアンカースクリューを支点にしてワイヤーをかけて歯を動かす方法をミニインプラント矯正といいます。ミニインプラントの埋入手術は20分程度で、局所麻酔をかけるうえ、あまり痛みのでない部分への埋入ですので安心です。
スピード矯正はこんな方におすすめ!
結婚式や成人式は、人生においても特別な日といえます。多くの方に祝福され、注目を浴び、記念の写真もたくさん撮ることになるでしょう。
そうした人生の晴れ舞台の前に、歯並びや口元の見た目が気になっているとしたら、それまでに矯正治療で歯の悩みを解消して、人生の晴れ舞台を心から納得できる自分で迎えてください。
他にも、営業職や接客業など人と接する仕事で、できるだけ早く治療を終わらせたい方や、長期間の通院が難しい方にもおすすめです。