上記写真は20代前半患者が1年も経たないうちに矯正器具によって、
歯がきれいに並んできた写真です。
成人歯列矯正は10歳差があると治療期間は2倍!?
20代前半と30代後半では歯列矯正治療期間にはよく2倍差が出ることがあります。
なぜか?
歯を動かしたい方向に矯正器具で引っ張ると、
引っ張られたほうの歯が溶けて、溶けたスペースに歯が移動します。
年齢が若い程、このサイクルが早いので、
年配者と比べて矯正治療が早くに終わる傾向にあります。
1か月に歯が動く量は?
歯が1か月に動く量は平均0.3㎜で矯正治療による抜歯後の隙間は平均4㎜なので、
平均13か月で抜歯後の隙間が閉じることになります。
そこからおよそ6か月の保定期間に移るので、
俗に矯正治療期間は1年半から2年半と言われるわけです。
顎間ゴムを怠るとより遅れる。
矯正治療中に付けなければならない顎間ゴムは
食事の度に外して食事が終わりましたらまたつけなければなりません。
食事後の再装着を忘れてしまったり、
寝る前に付け忘れると寝てる間の長時間の矯正力が弱まり、
矯正機会を損失することになります。
30代後半患者の顎間ゴム装着中写真。
(2年経過しているがまだ抜歯部分が閉じていません)
まとめ
歯列矯正を年齢が若い時期に開始して顎間ゴム装着を怠らなければ、
治療期間を抑えることができます。
とはいっても、
30代以降に例えば3年かけて歯列矯正を行って、
歯並びが整って完了したときの感動も大きいものです。