今回はCMとかでもよく聞く、歯間ブラシについてご説明します。
今まで何となく使っていた方、全く縁がなかった方は必見です。
是非重要性を理解頂ければ幸いです。
「歯をしっかり磨いているのに、虫歯や歯肉炎になってしまった」そんなお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
しっかり歯垢除去をして虫歯や歯周病を予防するためには、歯ブラシだけのケアでは足りません。
歯間ブラシは、歯ブラシでは届かない歯と歯の隙間のプラーク(歯垢)を除去してくれます。
しかし誤った歯間ブラシの選び方や使い方をしてしまうと、歯や歯茎を傷つけるばかりでなく、炎症が悪化してしまうこともあります。
歯間ブラシの使い方をしっかりとマスターし、健康な歯と歯茎を保つために役立てて下さい。
❶歯間ブラシはいつ使うべきか
夜、歯磨きをする前に使うのがおすすめです。歯間ブラシは、
デンタルフロス同様歯ブラシを終えた後に使う方が多いかもしれません。
しかし、使ってみるとよく分かるのですが、歯間ブラシを使った後、
歯間ブラシの先についた食べかすが歯に付着することがあります。
口をゆすいで取れれば問題はないのですが、取れずに付着したままになってしまえば、
せっかく歯間ブラシを使っても効果が落ちてしまいます。
また、歯間ブラシが歯垢除去に効果があるからといって、一日に何度も使ってしまうと、
逆に歯肉を傷つけてしまい、歯茎を押し下げてしまう場合があります。
ですから一日一回夜寝る前に、歯磨きの前に歯間ブラシを通すようにしましょう。
❷歯間ブラシを使った方が良い理由
虫歯になりやすい部分は大きく分けて3カ所です。
・奥歯の噛み合わせ部分(大臼歯の溝)
・歯と歯の隙間
・歯と歯茎の間
歯ブラシは歯の表面の汚れを取るのに適していますが、歯と歯の間や、
歯と歯茎の間には毛先が届きにくく、きれいに汚れを落とすことはできません。
歯ブラシだけのお手入れでは、60%程度しか汚れを落とせないことが分かっています。
歯と歯の間はデンタルフロス、歯と歯茎の間は歯間ブラシで汚れを落としていくことが必要で、
歯ブラシと併用することにより、プラークを90%以上も除去することが可能なのです。
特に加齢や歯周病により歯茎が下がってくると、歯と歯茎の間の隙間が広がっていくため、
歯ブラシと併せて歯間ブラシでもケアをしてあげることが大切になってきます。
❸どれぐらいで交換する??
どれくらいで交換する?
歯間ブラシ 使い方
金属の歯間ブラシならば一週間ごと、シリコン製ならば使い捨てが基本です。
歯間ブラシはワイヤー部分を曲げて使うという特性から、稀に歯茎の中でワイヤーが破折してしまうケースがあります。
破折したワイヤー部をレントゲンで確認し、全身麻酔にて摘出したケースも報告されているので、
歯間ブラシの摩耗度などをよく確認した上で、注意して使うことが大切です。
❹歯間ブラシの選び方
歯間ブラシを使用する上で最初に悩むのが選び方です。まず歯間ブラシには5~6種類ほどのサイズがあり、
これは自分の歯と歯の間の隙間の大きさに合わせて選びます。
ブラシの部分が小さすぎるとプラークを除去できないですし、大きすぎると歯肉を傷つけてしまいます。
理想としては歯間ブラシを歯と歯の間の隙間に入れた時、軽く歯肉を押す感触があるくらいのサイズです。
とは言え、見ただけでそれを判断するのは難しいため、色々な種類を試してみるのが確実ですし、
少しでもムダな買い方を避けたいのであれば、歯科医に相談してサイズを選んでもらうのが確実です。
❹まとめ
最後に、歯間ブラシを使用する必要性についてまとめます。
1. プラークの除去率が高まる :歯間ブラシを使用すればプラークの除去率が2割高まる
2. 歯周病を予防しやすくなる :歯と歯肉の境目を磨けるため、歯周病を予防しやすくなる
3. 口臭の確認ができる :最も細菌が溜まりやすい箇所を磨くことで、口臭予防と確認ができる
4. デンタルフロスとの比較 :歯と歯の間の隙間が広くあいている人などは、歯間ブラシの方がおすすめ
5. 歯間ブラシの選び方 :色々なサイズを購入して試す、もしくは歯科医に相談してサイズを選んでもらう
これら5つのことから、歯間ブラシを使用する必要性が分かります。
既にデンタルフロスを使用している人なら問題ないですが、
歯ブラシだけで歯磨きしている人には歯間ブラシの使用をおすすめします。
なぜなら確実にプラークの除去率が高まるため、虫歯や歯周病を予防しやすくなるからです。
逆に言えば歯ブラシだけの歯磨きでは4割程度もプラークが残ってしまうため、
虫歯や歯周病予防に不充分なのです。